About

約1500年前に日本に伝わった「ろうそく」はおよそ室町〜江戸期に現在の製法・素材となり
「和蝋燭」へと姿を変化させました。

和蝋燭の特徴は炎の大きさ、そして光の優しさ。
キャンドルにはない太い灯芯が大きく空気を吸い上げ、無風でも炎が揺らめきます。
また全ての素材が植物のため燃焼輝度が低く、現代の照明や液晶画面に慣れた私たちの目を、優しく癒してくれます。

かつては家のお仏壇や街の寄席演芸・お座敷、お茶室など幅広いシーンで使われていた和蝋燭ですが、戦後の生活様式の変化を経て、急速にその姿を消していきました。
しかし今でも全国に十数軒、手仕事での蝋燭造りを続けているお店が残ります。
和蝋燭 青栁では「手掛け」と呼ばれる製法で全ての蝋燭を手造りしています。手掛けは江戸期には少なくとも始まっていた造り方のようです。

和蝋燭 青栁は二〇二一年、蝋燭屋が一軒もなくなってしまった都市・東京で活動を開始しました。
現在は京都と関東を拠点に全国からご依頼を頂き、和蝋燭製作・照明・空間設えの三つを活動の軸としています。

古人が蝋燭の火を点す時、その灯りの向う側には
必ず夜の「闇」が拡がっていました。

「闇」は元来、世界中の宗教施設や居住空間で大切にされてきたものです。

日本においても「闇」は浄なるものとして扱われ、畏怖されながらも人々は夜の闇に包まれながら祭りや祈り・民話や昔語り、夜なべの手仕事を営んできました。
夜の闇が暗いからこそ、「火」は特別な存在感を持ちました。


昔よりずっと明るくなった日本に
私達の大切な暗闇が一つでも増えますように。

和蝋燭 青栁